RGBをご覧いただきありがとうございます。本記事ではG-wolves HTX 4K Wireless Gaming Mouse(以下HTXと略表記)をレビューしていきます。
G-wolves HTX 4K レビュー概要
G-Wolves HTX Wirelessは軽量マウスを探している人や小型マウスが欲しいと考えている人にとってメインマウスの一つになり得ると感じました。
ビルドクオリティはHTSシリーズの前作【G-Wolves HTS+ Wireless】には少し劣るものの、穴が開いており30g台と考えると十分すぎるほど高いクオリティです。
【G-Wolves HTS+ Wireless】のレビュー記事は以下のリンクからご覧ください。
詳しい形状等は後述しますが、メインボタンが低くなっており最初は癖があるように感じますが慣れるとかなり持ちやすく、高ポーリングレートで軽いマウスが欲しい人にとってはかなり良い選択肢になるかなと感じます。
また、私は穴あきシェルのhoneycombモデルを購入しましたがボトムシェル以外穴が開いていないnonhoneycombモデルもあり、重量は3g程度変わってしまいますが穴の有無が選択肢にあるのはとても良いなと思いました。
今回レビューしている4kモデルのほかにポーリングレートは一般的な1kまでですがより軽量なHTX ACEモデルもありHTXだけでも4k,ACE,穴の有無で4つの選択肢があるのが特徴の一つでもあります。
4kモデルではカラーリングも豊富で黒と白に加えてRed,Ruby Red,Cherry Pinkの計5色があります。
G-wolves HTX 4K について
G-wolves HTX 4K の基本情報・スペック
センサー | Pixart® PMW-3395 | マウスソール | PTFE(0.7mm) |
メインスイッチ | Zippy® 60 Million | サイズ | 119×63.5×36(mm) |
ボタン数 | 6 | 設定 | ソフトウェア |
最大速度 | 650IPS | デフォルトDPI設定 | 400/800/1600/3200 |
重量 | 40±2g | DPI変更 | 可能(ソフトウェア) |
加速 | 50G | LED | RGB |
MAX DPI | 26000 | LEDカラー変更 | 不可 |
ポーリングレート | Max4000hz | LED ON /OFF | 可能 |
LOD | 1.0/2.0mm | 対応OS | Windows, Mac, and Linux |
ケーブル | パラコード | ソフトウェア互換性 | Windows(7以降) |
コネクター | USB2.0 | ソフトウェア | 各設定変更可能 |
ケーブル長 | 1.6m | 保証 | 1年 |
G-wolves HTX 4K の同梱物とパッケージ
パッケージの見た目
パッケージはG-wolvesおなじみの黒ベースに流れ星が流れているようなデザインではなく狼がデカデカと描かれているパッケージになっています。
また、表面の質感も今までのマットなタイプではなく狼部分がツルツルに加工されているものとなっています。
また、以前は紙箱の中にアルミ缶の箱が入っていたのですがHSK+の時からアルミ缶の箱が無くなりました。
個人的にアルミ缶の箱好きだったので残念ですが経費削減のためでしょうか。仕方ありません。
同梱物
gwolves htxの同梱物は以下の通りです。
- HTX 4K 本体
- マイクロUSBケーブル
- 4K USBドングル
- 充電用type-cケーブル
- 交換用マウスソール×2
- スイッチ切り替え用棒
- マウスグリップテープ
- 簡易説明書
- 芳香剤
- 交換用バッテリー
- バッテリーチェッカー
- 底面シール
- 掃除用筆
芳香剤や筆はあまりいらないですがマウスグリップや交換用ソール等G-wolves製品は付属品が豊富なのが大きな特徴の一つです。
HTS+では(私の元にある物の中で)初めてジャスミンの香りが入っていましたが、今回は以前同様古龍の香りが入っていました。
また、G-wolves製品の同梱物の特徴でもある筆がHTS+には封入されていなかったのは、穴あきか穴無しシェルかの違いなのでしょうか…
交換用バッテリーは本体に最初からついている160mAhの約2倍の大きさの300mAhのものが入っています。
底面の電源ボタンは画像のようにシェル部分より低くなっており、付属品の青い耳かきは電源の切り替えに使用します。
ただ、HTS+の時のように完全に手動で切り替えられないわけではなく、普通に指で電源のオンオフができるため指が大きい人用に一応入っているといった感じだと思います。
以前のHTS+は下の画像のようになっており完全に棒で電源を切り替えなければならなく面倒くさかったので手でオンオフできるようになったのは個人的にうれしいです。
G-wolves HTX 4K レビュー
サイズ
重量
公表値が39gなのですが、私の個体は41.4gでした。(少し見にくくてすみません。)
ワイヤレスマウスでこの重量はマグネシウム合金を使用しているFinalmouse starlight12と特殊な形状のhsk+しかなくほぼ最軽量クラスのワイヤレスマウスとなっています。
私が購入したhoneycomb(穴あきシェル)のモデルは公式では39gと記載されています。
穴無しのモデルでは4g程度重くなっています。
個人的にはサイドに穴が開いていなければマウスを持った時に干渉してこないので穴空きモデルがおすすめです。
マウスソールを外して計測してみたところ39.6gとほとんど公称値と同じ値になりました。
しかし実際の仕様ではマウスソールは付けるので41g程度と考えておいていいと思います。
とにかく軽いマウスが欲しい人にとってはかなり良い選択肢になるのではないかと思います。
サイズ
HTXのサイズは全長が119mm横幅が63mm高さが36mmとなっています。
公式では横幅63.5mmと記載されていましたが私が過去にレビュー、比較したマウスは中央のグリップする部分を実際に測った値なのでHTXも同様にグリップ幅を測ったところ53mmでした。
これは横幅のピークが59mmのFinalmouse starlight12 smollとほとんど同じくらいなので、サイドがかなりくびれていることが分かると思います。
上の画像から分かるようにしっかりとくびれています。
HTXとその他Hatiシリーズ、小型マウス、主要マウスのサイズを表にまとめました。
マウス名 | 長さ | グリップ幅 | 高さ |
G-wolves HTX Wireless | 119 | 53 | 36 |
G-wolves HT-S Plus Wireless | 117 | 54 | 40 |
G-wolves Hati HT-S Wireless | 113 | 54 | 40 |
Xtrfy M42 RGB Wireless | 118 | 56 | 38 |
Logicool GproX Superlight | 125 | 59 | 38 |
Razer Viper V2 Pro | 127 | 58 | 38 |
Zowie ZA13 | 120 | 57 | 40 |
Razer Viper Mini | 118 | 53 | 38 |
Finalmouse Starlight12 M | 121 | 56 | 36 |
Finalmouse Starligth12 S | 115 | 53 | 35 |
全長が119mmと小型というより中型寄りの長さですがグリップ幅と高さがかなり短くなっていることが分かると思います。
高さに関してはFinalmouseやRazer Viperに似た見た目でのっぺりしている感じがありますが、メインボタンがかなり低くなっているのでそれらのマウスよりも低く感じました。
グリップ幅は53mmと比較した中では最も短いですが横幅は63.5mmとGpro wirelessと同じくらいあり、他のマウスと比べてかなりくびれていることが分かります。
このくびれと若干の捻じれのおかげでサイドのフィット感が良く指を立てるようにしておいても伸ばし気味でおいても違和感なくサイドに指を配置することができます。
形状
形状は左右対称で上から見ると平坦なサイドに見えますが後ろから見ると分かるようにかなりくびれています。
G-WolvesのHatiシリーズはどれもサイドのくびれが強く指のフィット感が強いのが特徴的でしたがHTXも同様にサイドに指を自然に配置することができます。
高さはあまりなく横から見ると平べったくなっていて中央から後ろにかけてはあまり傾斜はなく、中央より前方の方がより低くなっています。
HTX単体だけで見るとあまり分からないのですがマウスのメインボタンがXtrfy M8のように他のマウスよりも低くなっています。
同じ高さのFinalmouse starlight12 smallと比較するとメインボタンが低めになっているのが分かりやすいと思います。
メインボタンが低くなっているため、深めに持つ場合より手が前のめりになり少し手のひらへの圧迫感をサイズ以上に感じるかもしれません。
持ち方の相性
かぶせ持ち
かぶせ持ちは全長が119mmと割と短めなため手の大きい人には窮屈に感じるかもしれませんが、サイズ感の割には相性がいいかなと感じました。
深めにかぶせ持ちする場合XM1形状のようにマウスの中央より少し後方に高さのピークがあると手のひらが窮屈に感じてしまうことがありますが、HTXは中央より後ろは平坦なので手のひらに干渉しにくく違和感なく持てます。
浅めにかぶせ持ちする場合は全長が短いので手のひらが余ってしまい少しサイズ感が足りないかなと感じます。
ただ、このサイズのマウスの割にはかぶせ持ちでも持ちにくさを感じにくいかなと思います。
つかみ持ち
つかみ持ちは持ち方によって好みが分かれると思います。
メインボタンに置く指を立ててマウスの最後方に手のひらを置いて指の付け根あたりを浮かせて持つようなつかみ持ちの場合は、手のひらの浮かせている部分への干渉が少なくかなり持ちやすいです。
メインボタンに指を寝かせ気味で置き、手の付け根あたりを浮かせるように持つ場合は深めに持つか浅めに持つかで持ちやすさがかなり変わってきます。
浅めに持つ場合はマウスのピークより少し後ろあたりが指の付け根あたりにいい感じにフィットするため手がよほど大きくない限りは普通に持てます。
しかし、深めに持つ場合全長の短さと高さのなさからサイドの指が窮屈になるのとマウス後方の横幅のピークになっている点が母指球あたりに当たってしまい、指で上下に操作しようとした際に邪魔になってしまいます。
以上の理由からつかみ持ちをする方はその持ち方に寄ってかなり好みが分かれそうだなと感じました。
つまみ持ち
つまみ持ちは相性がいいなと感じました。
サイドのくびれに自然に指の位置が定まり、操作しやすいです。
また、センサーが少し高めにあるのですがちょうどくびれの横にあるため指で操作した際にセンサー位置を動かせるため手の動きとゲーム上での視点移動にずれが無いように感じました。
個人的に持ち方の違いに左右されるもののどの持ち方にも代替対応できるのではないかなと思いました。
ただ、サイドの強いくびれと低くなっているメインボタンに慣れるまでは少し違和感があるかもしれません。
G-wolves HTX 4K の特徴
スイッチ
メインスイッチ
メインスイッチはZippy6000万回耐久スイッチを使用しており耐久性に問題はなく、長く使用できます。
クリック感は少し鈍めのクリック音で、低めに小さい音でカチカチと鳴ります。
少し重めで跳ね返りは少し強めですが強すぎず連打しやすいです。
プリトラベルはほとんどなくポストトラベルも短めです。
Kailh GM8.0に少しクリック感は似ていますがそれよりも若干重めかなといった印象です。
メインボタンは中央部が凹んでいるため指を置いたときにずれにくい形状になっています。
メインボタンあたりは傾斜がついていますが実際に使用してみて指が置きにくいなと感じませんでした。
押す場所によってクリック感の違いはほとんどありませんが、DPI変更ボタン下あたりはかなり押しにくく軽く押しただけだとメインボタンが少ししなるだけでスイッチが押されません。
実際にゲーム等で使用する際にDPIボタンの下を押す人はいないと思うので問題ないとは思いますが、その点だけ注意が必要です。
サイドスイッチ
サイドスイッチは誤爆する心配のない場所に取り付けられています。
大きさは少し小さめですが特に押しにくいと感じることはありませんでした。
クリック感は軽めでクリック音は高めの音でカチカチと鳴る感じです。
ボタンの高さは少し低めですが問題ないと思います。
マウスホイール・ホイールスイッチ
マウスホイールは平均的な軽さで、回した際の音は静かです。
マウスホイールには突起がついたゴムが巻かれているためホイール操作する際に滑ることはないと思います。
ホイールスイッチは重すぎず軽すぎずといった感じで今までのG-wolves製品の中では軽めになっていて押しやすいです。
センサー
センサーはPixart製のPMW-3395を使用しています。
PMW-3395は最新のセンサーで最近出ているマウスによく使用されています。
Motion Synkにも対応しておりより高精度でトラッキング操作をすることが可能です。
モーションシンクは、従来のセンサーが出す信号とPCが受信する情報にずれが生じていたのをPCの情報取得と信号の間隔を同期することでより精度を高くする技術のことです。
この信号間隔の同期のおかげで今まで以上に精度が上がる一方でほんのわずかに同期分の遅延が生じてしまいます。
ほとんど人間に感じることのできない程度ですがこれは個人の感覚によるので実際に使用してみないとONOFFのどちらがいいかは分かりません。
個人的には正直違いが分かりませんでしたが、このHTX 4Kは専用ソフトでモーションシンクの切り替えができるので実際に遅延や違和感を感じる人はオフにできます。
また、センサーの位置は中央よりやや前方に配置されています。
サイドのくびれのピークのほぼ真横にセンサーがあるため、おそらくくびれを持った時に指の真横にくるように配置されたのだと思います。
マウス中央にセンサーがあるマウスを使用していた人は最初違和感があると思いますが、数日使用すれば慣れると思います。
マウスソール
マウスソールはPTEF製のもので上部と下部に1枚ずつ細いものが貼られています。
マウスソールの角はしっかりと丸く処理されており柔らかいマウスパッドで使用した際も引っかかることなく使用できます。
100%PTEFのソールほど滑りませんがしっかりと滑ります。
滑り始めがやや遅く滑走速度はやや速めになっています。
厚みは0.7mmで一般的なマウスソールと同等の厚みのためソールの厚みによってセンサーがうまく反応しないということはありません。
HTXはボトムシェルにマウスソールのガイドがないため幅さえ合えば様々なマウスソールを貼れるようになっているのがかなりいいなと思いました。
私が持っているマウスソールだとRazer viper miniとFinalmouseのサイズのマウスソールは貼れることを確認しました。
マウスソールは滑走速度が速めで少し止めにくくなっているためApexやOWなどをメインでプレイしている人は交換しなくても問題なく使用できると感じました。
ValorantやCS:GO等をメインでプレイしている人はより止めやすいマウスソールに交換してもいいかなと感じました。
マウスパッドの相性はガラスパッドで使用した時が一番いいなと感じました。
valorant等をプレイする人はマウス本体の軽さと止めやすさが重視されるという点から、HTXにはE-sports Tiger Arc2が個人的におすすめです。
ケーブル&アダプタ
HTXのケーブルは充電用のtype-cケーブルとUSBドングル用の延長ケーブルの2種類に分かれています。
マウスの端子がtype-cで最初ついにG-WolvesもマイクロUSBから変えてきたかと思ったらまさかのドングルの接続端子と違うという…
正直一つのマウスのためにケーブルを2種類接続しておいたり机の上に置くのはかさばるしめんどくさいのでこれは統一してほしかったです。
htxの延長ケーブルはビニール製でマイクロUSB端子になっています。
このケーブルは無線接続用なのでコスト削減や断線防止のために硬めのビニールで作ったのだと思います。
実際にこのケーブルはただドングルをつないで置いておくだけなのでかなり固く取り回しにくいですが問題ないです。
USBドングルは円形で裏面にラバーの滑り止めがついています。
本体が軽いので滑り止め機能はほとんどないですが、滑り落ちるような場所に置かない限り大丈夫だと思います。
充電用兼有線接続用ケーブルは布製でかなり細く柔らかめの素材になっています。
長さは1.6mで十分な長さがあり充電が切れたときに有線接続で使用してもかなり柔らかいのであまり問題なく使用できると思います。
G-Wolves製品は充電がすぐ切れるので私は2日くらい使用するたびに充電していたので有線で使用はほとんどしていませんが、今までのケーブルよりも軽くしなやかになりました。
ビルドクオリティ&テクスチャー
ビルドクオリティはかなり高くサイドを強めに握ってもほとんど歪んだり軋んだりしません。
かなり軽く内部もスカスカなのですが、よくある内部をプラスチックで補強しているのではなくPCBをサイドの幅まで伸ばして突っ張り棒方式で支えています。
最初は不安だったのですが実際に使用してる時は全く問題なく、強めに握ってもほとんど軋まずサイドボタンの誤クリックもないのでサイドの強固さは問題ないと思います。
トップシェルの後方は大胆に肉抜きされているのとシェルが薄いプラスチックであるため押すとへこへこしますが実際に持っているときはかなり手のひらの力が強い人でないと押し込むことができない程度なので自分で無理に押さない限りは壊れたり使用中に歪んだりすることはないと思います。
PCBを使用し強固にするのと軽量化を同時にするのは工夫されているなと感じました。
実際に使用する際はどこの部位も全く問題なく使用できたのでよっぽどはずれの個体を引かない限りはビルドクオリティに関しては心配ないと思います。
表面は少しざらついている質感となっています。
汚れや指紋がつきにくく、手汗をかいた際に少し滑りやすいですがグリップテープを使用しなくても滑りにくいと思います。
私の持っているマウスだとRazer Viper Miniの表面の質感に似ていると感じました。
表面は好みが分かれると思いますが個人的にはマウスの表面に汚れが溜まっていくのは嫌いなので汚れがつきにくい表面なのは嬉しい点だなと思います。
G-wolves HTX 4K Wireless レビューまとめ
評価: (4 / 5)
HTXはメインボタンが一般的なマウスよりも低くなっており、サイドが強めにくびれているのが特徴のワイヤレスマウスです。
評価は満点でもよかったのですがバッテリー持ちが悪く充電と無線接続のケーブルが違うのが手間である点が気になりました。
形状は少し癖はありますが、サイドのフィット感が強く成れたらかなり持ちやすく感じました。
細かな持ち方によって好みはあるもののかぶせとつかみ、つまみ持ちに広く対応しており多くの人にとって使いやすいと思います。
センサーのスペックが高く、40g前後とかなり軽量なのに剛性がしっかりしている点はかなりいいなと感じました。
全体的に質が高く多くの人にとってメインマウスになり得る良いマウスだなと感じました。
最後までご覧いただきありがとうございました。質問や気になる点がありましたら気軽にコメントやお問合せください。
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