RGBをご覧いただきありがとうございます。本記事ではG-wolves HT-M-H ACE EDITION Wireless Gaming Mouse(以下HTMと略表記)をレビューしていきます。
G-wolves HT-M WIRELESS レビュー概要
G-Wolves HT-M-H WirelessはLogicoolの人気ゲーミングマウスGPRO Wireless,GPRO X Superlightのクローン形状で、サイドのくびれと若干のサイズ以外はほぼ同形状の無線ゲーミングマウスです。
有線版のHTMが出た当時はGPRO WirelessクローンでGPRO WLよりも20g程度軽く、サイドがGPRO WLよりもくびれているためデバイス好きの中ではGPRO WLよりも好んで使用している人もいました。
ただ、より軽量のGPRO X(63g以下)が出た後ビルドクオリティが低くセンサースペックが低い有線HTMを使用する人は少なくなり無線版HTMの発売が期待されていました。
期待の中発売されたHTMはサイドを含め穴ありシェルで重量63±1g (後述しますが実測値はGPROXよりも重い) とよほどHTMの形状が好きな人以外あまり選択肢にならないと感じました。
形状はクローン元のGPROと同様にクセが少ない代わりに特別フィット感が強いわけでもなくどんな持ち方でも無難に持ちやすいです。ただしサイドのくびれが多少あるおかげでつかみ持ちの際にすこしだけGPROよりも指の置きやすさに優れていると感じます。
センサー位置はフロントセンサーで、中央センサーに慣れている人は持ち方によっては操作する際に違和感を感じる可能性があります。
また製品名がHT-M-Hと”-H”がついているのですが、HTMと同じ長さ横幅で高さの低いHT-M-Lが出る予定らしいです。
ただ、HT-M-Hの発売やHT-M-Lの情報ツイートから1年以上経っていますが以降一切情報がなく、HTMの不人気とHT-Sの派生マウスがかなり人気になったこともあり結局お蔵入りするのではないかなと思っています。
HTM以外にもG-WOLVES製品をほぼ全てレビューしているので気になる方は是非ご覧ください。
G-wolves HT-M WIRELESS について
G-wolves HT-M WIRELESS の基本情報・スペック
センサー | Pixart® PMW-3370 | マウスソール | PTFE(0.7mm) |
メインスイッチ | Omron® 20Million | サイズ | 124×64×39.5(mm) |
ボタン数 | 6 | 設定 | ソフトウェア |
最大速度 | 400IPS | デフォルトDPI設定 | 400/800/1600/3200 |
重量 | 63±2g | DPI変更 | 可能(ソフトウェア) |
加速 | 50G | LED | RGB |
MAX DPI | 26000 | LEDカラー変更 | 不可 |
ポーリングレート | Max1000hz | LED ON /OFF | 可能 |
LOD | 1.0/2.0mm | 対応OS | Windows, Mac, and Linux |
ケーブル | パラコード | ソフトウェア互換性 | Windows(7以降) |
コネクター | USB2.0 | ソフトウェア | 各設定変更可能 |
ケーブル長 | 1.6m | 保証 | 1年 |
G-wolves HT-M WIRELESSの同梱物とパッケージ
パッケージの見た目
パッケージはG-wolvesおなじみの黒ベースに流れ星が流れているようなデザインで、紙製の箱の中にアルミ缶の箱が入っています。
個人的にアルミ缶の箱は可愛いしマウスソールやグリップテープ入れにするのもいいと思います。
HTS+ACE以降のG-wolves製品はアルミ缶の中箱がなくなってしまったので個人的に少し残念です。
同梱物
gwolves ht-m-h ace wirelessの同梱物は以下の通りです。
- HT-M WIRELESS ACE EDITION 本体
- マイクロUSBケーブル
- USBドングル
- 交換用マウスソール×2,丸型ソール
- マウスグリップテープ
- 簡易説明書
- 芳香剤
- 掃除用筆
芳香剤や筆、マウスグリップや交換用ソールなどG-wolves製品は付属品が豊富なのが大きな特徴の一つです。
芳香剤はみんな大好き古龍の香りでした。
G-wolves HT-M WIRELESS レビュー
サイズ
重量
公表値が63±1gなのですが、私の個体は65.5gでした。
無線マウスの中では軽量マウスの部類に入りますが、ほぼ同形状で穴が開いていないGPRO X SUPERLIGHTが63g以下(私の個体は61.8g)なのでより軽さを求める人にとってはGPRO Xの方が優勢かなと感じます。
概要でも述べましたが、有線版のときは“有線でもいいからより軽いGPRO WLが使いたい”といった人に刺さっていたHT-Mは約3年の時を経て本家よりも重くなってしまいました。
サイズ
HTMのサイズは全長が124mm横幅が64mm高さが39.5mmです。
GPRO Xのサイズは125mm,63.5mm,40mmなのでほんの少しスリムになったGPRO Xと捉えていいでしょう。
上の画像から分かるように中央部がほんの少しくびれています。
横軸のくびれはGPRO XとよりもHTMの方が少し強くサイドの指のフィット感はGPROよりも多少あります
HTXとその他Hatiシリーズ、小型マウス、主要マウスのサイズを表にまとめました。
グリップ幅は公式サイト等に載っている横幅(大体が幅のピーク値)ではなく、実際に指を配置する中央部の実測値です。(私個人で実測しているため微小な誤差がある可能性があります。)
マウス名 | 長さ | グリップ幅 | 高さ |
G-wolves HT-M Wireless | 124 | 57 | 39.5 |
Logicool GproX Superlight | 125 | 59 | 38 |
G-wolves HT-S Plus Wireless | 117 | 54 | 40 |
G-wolves Hati HT-S Wireless | 113 | 54 | 40 |
Xtrfy M42 RGB Wireless | 118 | 56 | 38 |
Razer Viper V2 Pro | 127 | 58 | 38 |
Zowie ZA13 | 120 | 57 | 40 |
Razer Viper Mini | 118 | 53 | 38 |
Finalmouse Starlight12 M | 121 | 56 | 36 |
Finalmouse Starligth12 S | 115 | 53 | 35 |
ほぼ同形状のGPROよりと横幅が0.5mmしか変わらないのにグリップ幅が2mm小さいことから多少くびれが強いことが数値からも分かると思います。
形状
形状は左右対称の中型マウスで中央部がくびれており、マウス後方が少し広めになっています。
大きさや形にクセがなくどんな手の大きさでも持ちにくさを感じにくい形状になっています。
高さも39.5mmと特に高くも低くもなくクローン元のGPRO同様くせが特に特徴がないのが特徴とも言えるでしょう。
持ち方の相性
かぶせ持ち
かぶせ持ちは手が大きすぎなければ問題なくできると思います。
ただガッツリ深めに持つ場合は薬指と小指が少し窮屈に感じるかもしれません。
持ちにくいわけではありませんが特にフィット感もなく感じると思います。
つかみ持ち
つかみ持ちは一番相性の良い持ち方だと思います。
かぶせ持ち同様ほとんど癖のない形状のせいでかなりフィット感が良いというわけではありませんが、GPROよりも少しくびれているサイドのおかげで多少指が配置しやすいと感じます。
手が多少大きくても小さくてもつかみ持ちはしやすいと思います。
つまみ持ち
つまみ持ちは浅めでも深めでも特別持ちにくいということはないですが、フロントセンサーなので浅めに持ち直感的な操作を好む人にとっては違和感を感じるかもしれません。
逆に深めにつまみ持ちをする際には指の横の位置にセンサーがくるため違和感を感じにくいと思います。ただ、深めに持つ場合マウスが手のひらに干渉する可能性があります。
G-wolves HT-M WIRELESSの特徴
スイッチ
メインスイッチ
メインスイッチはOMRON2000万回耐久スイッチを使用しています。
クリック感は少し軽めのクリック感で、低めに小さい音でカチカチと鳴ります。
跳ね返りは少し強めですが強すぎず連打しやすいです。
プリトラベルはほとんどなくポストトラベルも短めです。
メインボタンは中央部は凹んでおらずクリックした際にメインボタンが少しカタつくため人によっては指の安定感がないなと感じかもしれません。
メインボタンの先端は若干軽めですが、そこ以外ほとんどクリック感が変わる箇所はなく持ち方の深さによって押しにくいと感じることは少ないと思います。
サイドスイッチ
サイドスイッチは誤爆する心配のない上めの場所に取り付けられています。
大きさは少し小さめですが特に押しにくいと感じることはありませんでした。
クリック感は軽めで少し小さめの音でカチカチと鳴る感じです。
ボタンはしっかりとマウスから飛び出しており、ゲーム中などに咄嗟に押す際にも押しやすいと思います。
マウスホイール・ホイールスイッチ
マウスホイールは平均的な軽さで、下方向に回した際の音は静かですが上方向に回した時に少しカタカタ鳴ります。ゲーム中はゲームオンで全く聞こえませんでした。
マウスホイールには突起がついたゴムが巻かれているためホイール操作する際に滑ることはないと思います。
ホイールスイッチは重すぎず軽すぎずといった感じで今までのG-wolves製品の中では軽めになっていて押しやすいです。
センサー
センサーはPixart製のPMW-3370を使用しています。
センサーの位置は中央よりやや前方に配置されています。
サイドのくびれのピークのほぼ真横にセンサーがあるため、おそらくくびれを持った時に指の真横にくるように配置されたのだと思います。
マウス中央にセンサーがあるマウスを使用していた人は最初違和感があると思いますが、数日使用すれば慣れると思います。
マウスソール
マウスソールはPTEF製のもので上部に2枚と下部に1枚ずつ貼られています。
HTS WIRELESSと同じマウスソールでマウスソールの角はしっかりと丸く処理されており柔らかいマウスパッドで使用した際も引っかかることなく使用できます。
100%PTEFのソールほど滑りませんがしっかりと滑ります。
滑り始めがやや遅く滑走速度はやや速めになっています。
厚みは0.7mmで一般的なマウスソールと同等の厚みのためソールの厚みによってセンサーがうまく反応しないということはありません。
マウスソールは最初についていたものはかなり曲がっていて強めに貼り直したのですが上の画像のように禿げてきてしまったので注意が必要です。
交換用のものは曲がっていませんでした。
マウスパッドの相性はガラスパッドで使用した時が一番いいなと感じました。
初動の遅さをガラスパッドの速さで補ってくれ操作しやすく感じました。
valorant等をプレイする人はマウス本体の軽さと止めやすさが重視されるという点から、歌人的に交換する際はにはE-sports Tiger Arc2が個人的におすすめです。
ビルドクオリティ&テクスチャー
ビルドクオリティは正直あまり高くないですが、使用中に操作に干渉するような問題はありません。
私の個体ではメインシェルがほんの少しカタつくのとホイール操作の際のギシギシ音、サイドシェルをかなり強く押した際のサイドボタンの誤爆が確認できました。
個体差がある可能性がありますし、実際に操作している状況では全く気にならないのですが気になる方は気になると思います。
穴が開いているため剛性が低くなってしまうのは多少仕方ないですが、穴なしのGPRO Xが63g以下に対して65gもあるHTMがこの品質ならGPRO Xを選ぶのが無難かなと思います。(GPROの方もチャタりやすい問題などもありますが…)
表面はほんの少しサラついていて汚れがつきにくくなっています。
滑りやすくはなく、少し手汗をかいたときには少し滑りやすく感じるかもしれません。
表面のコーティングに関しては手汗のかきやすさや体質によって評価が変わりますが、個人的にはよっぽど手汗がひどい人でなければ持つ際に問題無いと思います。
付属グリップテープ
グリップテープはおそらくGPRO X用のものを流用しており微妙にサイズが合わないです。
グリップ力は最悪で表面はサラサラしています。
付属の物を使用するくらいなら着けずにマウスを使うか、別売りのものを使用するのがおすすめです。
現在発売されているグリップテープではPulsar SuperGripがおすすめです。
G-wolves HT-M WIRELESS レビューまとめ
評価: (2.5 / 5)
HTM WIRELESSは人気ワイヤレスマウスGPRO X SUPERLIGHTのクローンマウスでGPRO Xよりも少しくびれがありフィット感が向上しているものの、重さが本家より重く合成もあまり高く無いということからHTM WLをあえて選ぶメリットはあまり無いように感じます。
ビルドクオリティは高いとは言えませんが、実使用上問題はなくそこまで気にする必要はないと思います。
G-WOLVES製品が欲しい方やGPRO Xにもう一押しフィット感が欲しいという方は一度手にしてみてもいいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。質問や気になる点がありましたら気軽にコメントやお問合せください。
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