RGBをご覧いただきありがとうございます。本記事では Pulsar Gaming Gear X2 Mini Wireless rotobox edition (以下 X2mini と表記)を実際に使用しレビューしていきます。
本記事では通常版ではなく数量限定モデルのロトボックスエディションを使用しレビューしました。
スペック等デザイン以外は通常盤と全く同じですのでX2miniが気になっている方は通常版のものと同じ内容としてご覧ください。
Pulsar Gaming Gear X2 mini wireless レビュー 概要
(追記:X2miniをレビューするにあたりホワイトを購入し使用していましたが、初期ロットでメインスイッチのぐらつきが酷くのちに発売された数量限定のX2 mini ロトボックス editionを購入しレビューしました。
そこで、一部を除き写真等はロトボックス限定盤のものを使用していますがスペック等デザイン以外は通常版と同じです。)
結論から述べると、X2miniは手の小さい人や小型マウスが好きな人、XM1が手に合わなかったけどけつデカマウスには興味があるという人にとってベストなマウスになり得る、一度は手に取ってみる価値のあるマウスであると感じました。
X2 MiniはPulsarが販売しているマウス後方にかけて高くなっていくいわゆるXM1に似ている小型ワイヤレスマウスで多くのカラーバリエーションと高い品質で人気です。
本家のXM1と違い後方の横幅が膨らんでいないためくびれがあまりないためXM1クローンとは別物と考えていいのかなと思いました。
フィット感は強いくびれのマウスよりもありませんが寸胴な側面の見た目以上には持ちやすくけつデカマウスの中でも多くの人にとって持ちにくさの少ない形状であるなと感じました。
サイズ感も小さめなため小型マウスが好きな人にとっては選択肢の一つに入り得るマウスであると感じました。
以下ではスペックや詳しいサイズ感、持ち方の相性などを述べていきます。
Pulsar Gaming Gear X2 mini wireless について
Pulsar Gaming Gear X2 mini wireless の基本情報・スペック
センサー | PAW-3395 | マウスソール | PTFE |
メインスイッチ | Kailh® GM 8.0 Switch | サイズ | 116×61×37(mm) |
ボタン数 | 5 | 設定 | ソフトウェア |
最大速度 | 650IPS | デフォルトDPI設定 | 400/800/1600/3200 |
重量 | 52±1g(公称値) | DPI変更 | 可能(ソフトウェア) |
加速 | 50G | 対応OS | Windows, Mac, and Linux |
MAX DPI | 26000 | ソフトウェア互換性 | 1000hz(Windows(7以降)1ms) |
ポーリングレート | 1000hz(1ms) | ソフトウェア | 各設定変更可能 |
エンコーダー | TTC Gold | コネクター | USB Type-C |
ケーブル | パラコード | 保証 | 1年 |
Pulsar Gaming Gear X2 mini wireless の同梱物・パッケージ
パッケージ
X2miniのパッケージは他のマウスと同様に小さめの箱となっています。
今回私がレビューで使用したROTOBOXエディションではマウス本体の写真は描かれておらずグレーベースに光沢のある文字が書かれているシンプルでおしゃれなデザインです。
通常版では前後にマウス本体の写真が載っていて表面にはMINI SIZE1と書かれています。
X2の場合はSIZE2と書かれています。
同梱物
X2miniの内容物は以下の通りです。
- マウス本体
- ステッカー(限定版は限定仕様)
- USBレシーバー
- 充電用ケーブル
- 簡易説明書
- (限定版のみ)オリジナルカード
ロトボックスver限定のカードは1000個のうち100個のみラメ入りの特別仕様になっていますが、私のものはハズレで普通の仕様でした。
Pulsar Gaming Gear X2 mini wireless レビュー
サイズ
重量
公称値では52±1gでしたが実測値では53.6gでした。
これは多少個体差あると思いますが、53g前後とかなり軽い部類のワイヤレスマウスで重さによって疲れる心配はほとんどないと思います。
ビルドクオリティに関しては後述しますが、かなり剛性が高いのに53gは相当軽いと思いました。
軽いマウスが欲しい人にとっては高い品質で53gとかなりオススメできるマウスです。
寸法(大きさ)
X2Miniのサイズは 116mm(全長)×61mm(横幅)×37mm(高さ)となっています。
マウス名 | 長さ | 横幅 | 高さ | マウス名 | 長さ | 横幅 | 高さ |
Pulsar X2 Mini | 116 | 61 | 37 | Pulsar X2 Wireless | 120 | 63 | 38 |
G-wolves HT-S Wireless | 113 | 61 | 40 | Endgame Gear XM1r | 122 | 66 | 38 |
Xtrfy M42 RGB Wireless | 118 | 63 | 38 | Lamzu Atlntis Wireless | 123 | 66 | 38 |
Logicool Gpro Superlight | 125 | 63 | 38 | Lamzu Atlantis Mini | 117 | 63 | 37 |
Razer Viper V2 Pro | 127 | 58 | 38 | Ninjutso Sora | 121 | 65 | 37 |
Razer Viper Mini | 118 | 53 | 38 | Zowie ZA13 | 120 | 57 | 40 |
Finalmouse Starligth S | 115 | 53 | 35 | Finalmouse Starlight M | 121 | 56 | 36 |
上の比較表から全長の短さの割に横幅と高さはあるということがわかると思います。
横幅は61(実測値60.8)mmですがこれはマウス後方の少し膨らんだ点での寸法で、実際に持つときには母指球が当たるあたりです。
グリップ幅(実際に持ったときに親指、小指、薬指を配置する箇所)は57.5mmで横幅のピークよりも3mm程度くぼんでいます。
また、グリップ部から上は0.1mm程度の傾斜がついていましたが持った感じはほぼ完全に平らといった感じになっています。
形状
形状はXM1と別物と言っていい形状をしています。
先述しましたがマウス側面は3mm程度の緩やかなくびれで平坦に近く作られています。
この緩やかなくびれのおかげでバチッとハマる感じの手全体に対するフィット感こそありませんが、母指球あたりへのフィット感を損なわずに持った際の違和感が少なくなっています。
また全体的にサイズ感が小さいため指でマウスを下の方に操作した際にマウスの後方が手のひらに干渉しにくい点も良いと感じました。
個人的には全体の小ささに加えて、くびれの緩やかさのおかげでXM1が合わないと感じている人でも扱いやすくなっているのかなと思いました。
また、マウス後方が高くなっているため高さは37mmと小型マウスの中では高めですがメインボタン先端にかけて低くなっておりサイドの面積は高さの数値以上に狭くなっています。
持ち方の相性
かぶせ持ち
マウスのサイズ感が小さく基本的にかぶせ持ちの相性はいいとは言えないです。
特に深めに手を置くかぶせ持ちはサイドの面積が小さいため小指の置き場所が限定されてしまい窮屈に感じます。
また、高さのピーク部に指の付け根~手のひら中央が当たるため少し違和感を感じます。
ほとんど指のみで持ち、指の付け根(関節の少し下あたり)が高さのピークより後ろに来るようなかなり浅めのかぶせ持ちの場合、窮屈感が少なくそこまで持ちにくくは感じませんでした。
ただこのくらい浅くかぶせ持ちをするくらいなら少し指を曲げてつまみ持ちをしたほうが操作しやすいと感じました。
つかみ持ち
つかみ持ちは基本的には相性がいいです。
XM1のようにくびれがないため指を配置する位置あたりのバチっとハマるフィット感はありませんが、逆に平坦な側面になっていることでGpro的などんな人にも合う持ちやすさが(サイドだけに限って言えば)あります。
余程指を寝かせたりべたっと付けない限りは親指薬指小指の配置の自由度が高く、高さがある分比較的自由に手のひらをマウス後方につけることができます。
個人的にはつまみ持ちに近い手のひら上部を付けるタイプのつかみ持ちよりは、手の付け根に近い手のひらの下の方を付けるタイプのつかみ持ちの方が相性がいいと感じました。
また、そこまで横幅が狭いわけではありませんが手が大きい人だと全体的に窮屈に感じてしまうかなと感じました。
つまみ持ち
つまみ持ちはつかみ持ちと同様に相性がいいです。
全体的に小さいおかげでつまみ持ちの際に干渉したり邪魔になりにくいです。
浅めに持つ場合も深めに持つ場合もどちらも持ちやすいと感じましたが、かなり深めに持つ場合は高さがあるマウス後方に手のひらが当たってしまう可能性があります。
Pulsar X2 mini の特徴
スイッチ
メインスイッチ
メインスイッチは写真から分かるように中央部がへこんでおり指が置きやすいようになっています。
クリック感は比較的軽いのですが跳ね返り感は割と強めに感じます。
クリック音はカチカチといった音で大きめです。
メインボタンの一番下の方は少し重めですがそれ以外は全体的にクリック感が均一で指の置く位置の自由度が高くなっています。
プリトラベルは少しありますがゲームをしているときに気になったことはありません。
ポストトラベルは短いですが適切にあり問題はありません。
マウスの形状的にメインボタンは先端に行くにつれて低くなっていきますが、メインボタン中央部のへこみ方が少しねじれて先端あたりが平坦に近くなっているため指の置きにくさは感じません。
サイドスイッチ
サイドボタンはほぼ中央(やや少しだけ前寄り)に配置してあります。
クリック感はポチポチ寄りのカチカチでクリック感は軽くもなく重くもなく押しやすいです。
ホイール
ホイールは軽くノッチ感があり、回しやすさは適切で重くもなく軽くもなくといった感じです。
ホイールの表面にゴムが巻かれていますがサラサラとした質感で特に滑って回しにくいというわけではありませんが、滑り止めとしての機能は低めです。
ホイールクリックは軽めですが誤爆はなく押しやすい部類に入ると感じました。
センサー
センサーは最新のハイエンドセンサーであるPixart3395を載せており挙動に問題はありません。
またソフトウェアでモーションシンクの切り替えができるようになっています。
モーションシンクをオンにするとほんのわずか(1ms程度)に遅延が発生する代わりにセンサーの挙動が安定します。
私が鈍感なせいかオンオフにして劇的な変化は分かりませんでした。
SNS等では「モーションシンクのおかげでトラッキングやりやすい。」「以前よりエイムしやすい。」といったプラス面での意見と「もっさり感じる。」「大きく動かした際に遅く感じてエイムしにくい。」といったマイナスの意見の両方がありました。
人間の反応速度では感知できない部分も大きいのでプラシーボ的な面もあると思いますが、オンとオフの両方を試せるので自分が使いやすいと感じたほうで使うのが良いかなと個人的には思っています。
マウスソール
マウスソールは純粋なPTFE製のものですが、滑りは遅めで止めやすいといった印象です。
滑り具合はEsports tigerのArc2に似ています。
端はしっかりと処理されており沈み込むタイプのマウスパッドでも引っかかったりガリガリすることなく操作でき、品質の高いものだと感じました。
マウスソールに関しては使う人やマウスパッドによって好みが分かれるので、何とも言えませんが滑りが速いほうが好きな人やハイセンシの人、トラッキングエイムを主とするゲームをしている人は滑りが速いソールに変更するのもありだと思います。
厚みは0.6mmでLODを1mmにした場合でも問題はなく、マウスパッドとソールのガイドが干渉することもありません。
ケーブル&アダプタ
ケーブルは無線マウスの中でもかなり柔らかい部類に入ると思います。
かなり取り回しやすく充電しながらゲームをしても引っかかったり引っ張られる感じはありませんでした。
ケーブルの先端はtype‐c端子です。
ビルドクオリティ&コーティング
表面のコーティングはサラサラしており滑りやすいと感じる人もいるかなといった印象です。
手汗をかいた際も少し滑りやすいので気になる方は無難にグリップテープを使用するのをおすすめします。
私は数か月間グリップテープなしでOWとValorantで使用しましたが、問題なく使用できたのでグリップの重要度は完全に使う人の手の体質に依ると思います。
ビルドクオリティはかなり高くトップシェルや大胆に肉抜きされているボトムシェルを(常識の範囲内で)強く押しても軋んだり撓んだりしません。
サイドは下の方を強く押すと少し軋みますがサイドボタンの誤爆はなく、実際に使用しているときに軋むほど強く押す機会はないため問題ないです。
53gとかなり軽量なのにこれだけシェルが厚く作りが頑丈なのは軽量マウスの中でも品質はとても高い部類であるといえます。
Pulsar X2 mini wireless レビューまとめ
評価: (4.5 / 5)
XM1形状のような高さの作りでありながらXM1にあった強いくびれをなくすことで、フィット感こそ減ったものの万人受けが良い」形状のマウスであるなと感じました。
持ち方は相性はあるもののこのサイズ感の中では割とどんな持ち方にも対応でき、軽量小型マウスがとりあえず欲しいという人にとっても選択肢の一つになり得るのではないかと感じました。
ケーブルやソールの品質も高く、作りもかなりしっかりしていてセンサーも最新のものを使っているなかで公式価格が12,870円と最近の高性能無線マウスにしては高くない点もいいなと感じました。
個人的に最近使ったマウスでTop3に入るマウスであると思っています。
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